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■訓練法について

A.食べ物を使わない訓練

食べ物を使った訓練はこちら

<脱感作療法> 

食べる機能の障害を持った人では、口の周りや口の中を触ると極端に嫌がる「過敏」がよく見受けられます。これはおもちゃをなめたり、指しゃぶりをした経験が乏しい人に多いようです。過敏という異常感覚は、食べ物を取り込んで処理するのに大変不都合です。また、歯磨きもやっかいになります。口の周りや口の中は、しつこく過敏が残りやすいところですが、他にも体の外側から中心に向かって手、足、頭、体躯に過敏(触られると極端に嫌がる場所)がないか掌で押しつけるように触って調べてみましょう。過敏が認められた場合は、過敏取り(脱感作)をして触られることに徐々に慣らしていきます。過敏取りの方法としては、原則として「弱い刺激を、しかも刺激部位を動かさずに長い時間続ける」ことです。複数の場所に過敏があったら、正中から遠い場所から始め、徐々に正中に近いところへ移ります。ひとつの場所の過敏取りができたら、次の場所へと移っていきます。

例えば、肩に過敏があったらぐっと抱きしめる。顔にあれば、掌全体を使って圧迫するように当てます。嫌がって逃げようとしても手をずらしたり、離したりしないようにして、10〜20秒くらいじっと当てて、緊張が抜けたところで手を離します。くすぐったり、ちょこちょこ触るのは禁物です。過敏取りの頻度は、1日に行う回数が多ければ多いほど早く過敏が取れます。ただし、過敏取りは不快を伴いますから、食事の時間以外で行います。食事=嫌なことという連鎖で、楽しいはずの食事が不快なものにしたくないからです。過敏がなくなるまでの期間は、数週間でなくなる人もいれば、1年以上かかった人もいます。触られるのを嫌がるから触らないのではなくて、安心感を与えるように、じっと触ってあげことで、過敏が徐々にとれていきます。 口の中に過敏があって、指を歯肉に当てるだけで体がのけぞるほど嫌な状態であれば、まずは指を歯肉にあてるだけにします。触られるのに嫌がらなくなったら、図12のように、指の腹で歯肉をキュッキュッと前歯から奥歯の方向に少し強めにこすります。歯磨きの前に、そしてお風呂の中などで、歯肉マッサージをするのも良い方法です。


<筋訓練>

筋訓練をするにあたって

・口唇周囲に過敏がある場合は、まず脱感作に勤め、触られるのに嫌がらなくなってから行います。

・訓練の時間帯は、食事に良い動きが出るように食前に1日に2〜3回行います。ただ嫌がるようであれば、食事以外のリラックスしている時間帯に行います。時間は一回5〜10分、毎日確実に続けることが大切です。週に1、2回では効果がありません。

・訓練を行う順番は原則として、口唇訓練→頬→舌訓練の順番で顎を閉じた状態で行います。口を開けた状態では、効果が上がりません。

・筋肉の繊維がどのように走っているか良く理解して、正しい部位に刺激を与えるように行います。(図13)


<口唇訓練>

口唇の閉鎖が悪い児や舌突出などが見られる児に行う訓練

1.口唇をつまむ訓練

上下口唇を3等分して、口輪筋のの繊維の走行に対して垂直に縮める。表面だけでなく、唇の周り1・位をひと山にして、筋肉に刺激が伝わるようにつまむ。(図14)

 

2.口唇を膨らませる訓練

上下口唇をそれぞれ2等分して、口の中から指で唇を引っ張って、口輪筋を膨らまします。(図15)

3.口唇を縮める訓練 

上下口唇をそれぞれ2等分して、口輪筋の筋繊維に平行に縮めます。上唇は上へ下唇は下へ圧縮します。(図16)

4.口唇を伸ばす訓練

上下口唇をそれぞれ2等分して、口輪筋の筋繊維に平行に伸ばします。上唇は下へ下唇は上へ伸ばします。(図17)


<頬訓練>

押しつぶし、すり潰しの機能を高める訓練

1.頬を膨らます

口角をひっぱらなように注意しながら、人差し指を頬の中央部に入れて膨らます。(図18左)

2.頬をもみほぐす

人差し指を口の中に入れて、頬の外側の親指とでゆっくりもみほぐす。(図18右)


<舌訓練>

舌の動きが悪いときに行う訓練

・顎の骨のすぐ後ろのところをまっすぐ上に押し上げます

・顎は閉じて、頭部をやや前屈で固定して行います。(図19)





B.食べ物を使った訓練






<口唇での取らせ方>

初期食の捕食の訓練

・下唇にそわせてスプーンを2/3まで入れて、子どもが上唇を降ろすのを待ちます。どうしても力が足りないようであれば、介助で顎を閉じ、同時に上唇を下に降ろし、スプーンの上の食物をこすり取るようにスプーンをまっすぐ引き抜きます。

・捕食しやすい平らで小さめのスプーンを使うようにします。(図20)

 SUDスプーンがおすすめです。

販売:

日本肢体不自由児協会
tel 03-5995-4511 

土浦歯科センターでも購入可


<口を閉じる>

摂食機能発達の大きなポイント

食べる機能に障害のある方でよく見られるのは、食べ物の取り込みから、呑み込むまで口唇が開いたままでいることです。口唇を開いていては、息をしたときにむせたり、咳込みの原因になりかねません。あなたご自身で体験してみて下さい。口唇を開いた状態で、スプーンから上手に取り込むことができるでしょうか。口唇を開いた状態で、口に入った食べ物を噛んで、のみ込みやすくまとめることができるでしょうか。口唇を開いた状態で、ゴックンと力強くのみ込めるでしょうか。いずれも NOです。何とかできたとしても、食べる効率(スピード、力強さ、量)が半減してしまいまし、うっかりするとむせてしまいます。食べ物を取り込んで、そしてごっくんするまで口唇を閉じておくこと、これを繰り返し練習し、身につけることが安全に、そして快適に食べられるポイントです。


<咀嚼訓練>

後期食の咀嚼を促す訓練

1.前歯で噛み取る訓練

煮野菜やバナナなどのスティック状のものを前歯で噛み取ります。顎の使い方や口の中に入れる一回量をおぼえていきます。

2.臼歯ですりつぶす訓練

ちぎれにくい食品を(パイナップルの芯など)スティックにし、下顎の犬歯あたりから臼歯にそわせて奥に入れて噛ませて、噛んだときの歯の感覚を経験させる。誤嚥がないように、スティックの端は介助者がもっています。(図22)


<水分の飲ませ方>

 水分摂取は固形食より難しいといわれています、それは、水分は流れが速く、かまえができる前に流れていってしまうからです。

1.スプーンを使って一口ずつ飲ませる方法

 顎を持ち上げ顎をしっかり閉じて、上下口唇も触れさせます。スプーンの縁を口唇の隙間に入れ、上口唇をぬらしながらゆっくりスプーンを傾けるようにします。ゴックンとのみ込むまで口を開けないように介助します。(図23)






2.コップを使って飲む方法

スプーンで一口ずつ飲むことができるようになったら、コップを使って一口ずつ飲む練習、それができたら連続のみの練習をします。基本はスプーンのときと同じで、顎をしっかり閉じて、上下口唇も触れさせコップの縁を口唇の隙間に入れ、上口唇をぬらしながらゆっくりコップを傾けるようにします。 (図24)

          

















<トピックス>
・摂食機能の発達〜おっぱい飲みから離乳食へ〜
・環境を整えて能力を最大限に引き出す
・訓練法について(現在表示中のページ)
・口腔ケアーについて
・おわりに


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